I4.0の取り組み、独企業は米企業を一歩リード

つながる工場「インダストリー4.0(I4.0)」の実現に向けた取り組みでドイツ企業は米国企業を一歩リードしていることが、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が19日発表したアンケート調査結果で明らかになった。それによると、つながる工場の実現に取り組んでいるか、すでに実現した企業の割合はドイツで20%に上ったのに対し、米国は16%にとどまった。BCGのパートナーは、ドイツ企業はオートメーション化で米国企業よりも進んでおり、これがデジタル技術の導入でも有利に働いているとの見方を示した。

I4.0の実現に必要な投資額については両国とも年間売上の7~9%との回答が多かった。ただ、同コストをねん出できるとする回答はドイツ企業で多かったのに対し、米国企業ではコストの高さに懸念を示す傾向が強かった。同パートナーは「ドイツの中堅企業は全般的に新しい取り組みに前向きだ」との見方を示した。

上部へスクロール