電機大手の蘭フィリップス(アムステルダム)は3日、照明部門の新規株式公開(IPO)方針を決定したと発表した。まずは最低25%をアムステルダム市場で売り出し、数年単位の時間をかけて同部門から資本を全面的に引き上げていく。同社は先月下旬、株式市況の好転を受けてIPOを検討していると明らかにしていた。
フィリップスは2014年、経営資源を医療機器部門に集中するため、照明部門を分離する意向を表明。昨年3月には中国系投資会社を中心とするコンソーシアムに売却することで合意が成立したが、米国の安全保障当局の懸念を受けて1月に破談となった経緯がある。