BMW―値下げなど響く、営業減益に―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)が3日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT)は前年同期比2.5%減の24億5,700万ユーロに後退した。為替差損と販管費増加のほか、競争激化を受けて販売価格が押し下げられたことが影響。売上高も0.3%減の208億5,300万ユーロへと落ち込んだ。純利益は金融派生取引の効果で8.2%増の16億4,100万ユーロに拡大した。

主力の自動車部門は売上高が0.4%減の188億1,400万ユーロ、EBITが1.7%減の17億6,300万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の9.5%から9.4%に落ち込んだ。

自動車販売台数は5.9%増の52万6,669台に拡大。6年連続で第1四半期の最高を更新した。ただ、超高級ブランドのロールスロイスは主要市場であるアラブの需要減が響いて27.2%減の701台に落ち込んだ。

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