旅行大手の独トゥイ(ハノーバー)は4月28日、旅行会社向けホテル予約サイトを運営する子会社ホテルベッズ・グループを英投資会社シンベン・キャピタル・マネジメントとカナダ公的年金投資委員会(CPPIB)の合弁会社GNVAに売却することで合意したと発表した。トゥイの他の事業との関連が薄く中核事業に属さないため、昨年末に売りに出していた。売却金額は約12億ユーロで、同社はホテル、クルーズ事業の強化と財務の改善に充てる考えだ。当局の審査を経て9月末までに売却手続きが終了すると見込んでいる。
トゥイのフリードリヒ・ヨーセン社長によると、ホテルベッズは事業が急速に拡大し、利益も計上している。業者向けホテル予約サイトの世界市場最大手で、シェアは6%に上る。同市場は今後、再編期を迎える見通しのため、トゥイの傘下にとどまるよりも独立した企業として活動する方が柔軟に動けると判断。トゥイは同子会社の売却を決めた。