ドイツ連邦統計局が10日発表した3月の輸出高（暫定値）は前年同月比0.5％減の1,070億ユーロに縮小した。世界経済の低迷のほか、イースター休暇が響いた格好で、営業日数と季節要因を加味した前月比では1.9％増加した。
3月の輸入高は前年同月比4.3％減の809億ユーロ（名目）で、貿易収支の黒字幅は13.0％増の260億ユーロに拡大。過去最高を記録した。経常黒字も12.6％増の304億ユーロと大きく伸びた。
輸出を仕向け先地域別でみると、全体をけん引したのはこれまでに引き続き欧州連合（EU）のユーロ非加盟国で、前年同月比2.9％増の237億ユーロに拡大。ユーロ圏も1.0％増えて389億ユーロとなった。EU域外は3.4％減の443億ユーロに後退した。
輸入はすべての地域で落ち込んだ。EU域外が8.3％減の270億ユーロと大幅に縮小。ユーロ圏とEUのユーロ加盟国もそれぞれ2.8％減の367億ユーロ、0.4％減の172億ユーロに後退した。
1～3月（第1四半期）の輸出高は2,951億ユーロで、前年同期を0.7％上回った。輸入高は同0.3％増の2,355億ユーロで、貿易黒字は前年同期比2.2％増の596億ユーロに拡大。経常黒字は12.9％増の657億ユーロと大きく伸びた。
1～3月の輸出成長率を地域別でみると、EUのユーロ非加盟国は4.8％と好調で、ユーロ圏も1.4％に上った。EU域外はマイナス2.1％と振るわなかった。
輸入もEUのユーロ非加盟国が4.8％、ユーロ圏が1.0％の幅でそれぞれ増加。EU域外は3.2％減少した。