人工透析大手の独フレゼニウス・メディカル・ケア(バート・ホンブルク)が3日発表した2016年1-3月期(第1四半期)決算の純利益は前期比8.8%増の2億2,800万ドルに拡大した。過去3年間は主力市場・米国の医療改革が響いて減益が続いていたが、同社はコスト削減に取り組んだほか、人工透析の周辺分野の事業を強化。業績を好転させた。営業利益(EBIT)は7.1%増えて5億4,000万ドルとなった。
売上高は42億500万ドルで、6.2%増加した。医療サービスが7.3%増の34億1,400万ドルと大きく伸びて全体をけん引。人工透析製品は1.7%増の7億9,100万ドルだった。
米国事業の業績は売上高が10%増の30億4,400万ドル、EBITが28%増の4億3,600万ドルだった。
16年12月期は為替の影響を除いた実質売上高で7~10%増、純利益で15~20%増を見込む。