鉄鋼系複合企業の独ティッセンクルップ(エッセン)は10日の決算発表で、2016年9月通期の営業利益(EBIT、調整済み)予測を引き下げた。鉄鋼価格の大幅下落を受けた措置で、従来予測の「16億~19億ユーロ」から「14億ユーロ以上」へと下方修正した。15年9月期は17億ユーロ弱を計上しており、大きな減益となる。
16年3月中間期のEBIT(同)は5億6,000万ユーロで、前年同期を22%下回った。欧州鉄鋼部門は40%減の1億1,500万ユーロに後退。米州鉄鋼部門は赤字幅が2,000万ユーロから1億3,900万ユーロに拡大した。
売上高は8%減の194億ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の3.4%から2.9%に落ち込んだ。純利益は62%減の3,700万ユーロだった。