高級車大手のダイムラー(シュツットガルト)は13日、環境対応車の拡充方針を発表した。市場が拡大期に入ろうとしていると判断したためで、今後2年間で「グリーン技術」に70億ユーロ以上を投資。また、すべてのモデルで電気駆動車を投入する。来年秋には外部からの充電が可能な燃料電池車であるプラグイン燃料電池車を発売し、再来年には非接触充電のプラグインハイブリッド車を投入する予定だ。
プラグイン燃料電池車はSUVモデル「GLC」で販売する。温暖化ガスを一切排出しないうえ、航続距離も500キロメートルと実用性に耐える水準を確保。また、燃料の水素は充填時間が短いため、電気自動車(EV)と違って待ち時間の長さにドライバーがイライラすることもない。
非接触充電のプラグインハイブリッド車は旗艦モデル「Sクラス」で投入する。同充電システムは競合BMWと共同開発している。
トーマス・ウェーバー取締役(開発担当)は、電気駆動車の開発・生産コストを圧縮するために、すべてのモデルに共通するアーキテクチャーを開発していることも明らかにした。