シュプリンガー―米デジタル市場調査会社を買収―

メディア大手の独シュプリンガー(ベルリン)は10日、デジタル市場調査の有力企業である米イーマーケターの株式93%を取得し子会社化すると発表した。米国事業強化戦略の一環で、有料コンテンツを拡充する狙いもある。2億4,200万ドル(2億1,300万ユーロ)で同株を譲り受ける。

イーマーケターは1996年の設立で、デジタル市場調査やデータバンク、統計、市場予測などを手がけている。従業員数は180人強。国際的なメディアによる同社コンテンツの引用件数は年6万5,000件を超える。顧客企業1,000社以上と定期契約を結んでおり、定期契約収入は売上全体の81%を占める。売上高は昨年4,550万ドルで、今年は約5,300万ドルに拡大する見通し。営業利益(EBITDA)も1,350万ドルから1,850万ドルに増えると予想している。

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