LSG―組織再編を検討―

航空大手ルフトハンザの機内食子会社LSG(ノイイーゼンブルク)が大規模な組織再編を検討している。日刊紙『フランクフルター・アルゲマイネ(FAZ)』が報じたもので、広報担当者は同紙に、市場環境の変化を受けてコスト削減が避けられなくなっているためだと理由を説明した。事業拠点の統廃合と人員削減を検討しているもようだ。

FAZ紙によると、現在23カ所ある欧州工場を7カ所に集約。人件費が低いチェコには新たな中核工場を開設する。ドイツのハノーバー、ライプチヒ、ベルリン、シュツットガルト、ハンブルクにある工場は大きな影響を受ける見通しで、同国の従業員5,500人のうち1,700人が整理される可能性がある。欧州全体では2,400人が削減対象になるという。

LSGはドレスデン工場を年末、ブレーメン工場を来年にそれぞれ閉鎖することを決定済み。フランクフルトの食器洗浄業務もアウトソーシングが決まっている。

航空業界では格安航空や中東系航空会社の台頭を受けてコスト削減圧力が高まっている。機内食分野でも新規参入で競争が激化しており、LSGは人件費の高いドイツを中心にメスを入れる考えだ。