物流大手のヘルメスは10日、配達ロボットの試験運用を今夏ドイツで実施すると発表した。スタートアップ企業スターシップ・テクノロジーズのロボットを投入する。
スターシップはインターネット電話サービス事業者スカイプの共同創業者が2014年に設立した企業で、エストニアのタリンとロンドンにオフィスを置く。同社の配達ロボットは高さが50センチ、幅が70センチで、タイヤ6本を装備する。積載能力は15キログラム。最高速度は時速6キロで、最大5キロメートルの範囲で荷物を輸送できる。
完全に自動走行できるものの、試験運用ではオペレーターがインターネットとGPSで監視。道路横断の際はオペレーターの了解を取る。オペレーターは同時に複数のロボットを監視する。
ロンドン、タリン、米国で実施している同ロボットの運用プロジェクトはこれまでのところ順調に進んでいるという。