独電気電子工業会(ZVEI)が8日発表した独電機業界の4月の新規受注高は前年同月比2.7%増となり、2カ月ぶりに好転した。国内が3.0%拡大。ユーロ圏(ドイツを除く)とユーロ圏外もそれぞれ2.9%、2.2%伸びた。3月は大型受注が多かった前年同月の反動が出たほか、イースター連休もあり水準が押し下げられていた。
1~4月期の受注は前年同期を0.8%下回った。国内が1.4%減、ユーロ圏外が0.9%減となり足を引っ張った格好。ユーロ圏は0.7%増えた。
4月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を6.2%上回り、今年最大の伸びを記録した。1~4月の累計は前年同期比2.0%増だった。
4月の業界売上高は144億ユーロで、前年同月を3.2%上回った。国内が5.4%増の71億ユーロと大きく拡大。ユーロ圏も3.0%増の27億ユーロへと伸びた。ユーロ圏外は0.2%増の46億ユーロだった。
1~4月の累計は前年同期比1.8%増の570億ユーロで、内訳は国内が3.9%増の279億ユーロ、ユーロ圏が3.6%増の110億ユーロ、ユーロ圏外が1.9%減の181億ユーロだった。
5月の業界景況感はやや悪化した。今後6カ月の見通しを示す期待指数が落ち込んだことが響いた。現状判断指数は横ばいだった。