ドイツ連邦統計局が13日発表した2015年の建築物の完工件数は前年比1.0%増の24万7,724件となり、06年以来の高水準を記録した。増改築が10.0%増の2万7,525件に拡大して全体をけん引。新築は横ばいの22万199件だった。
新築の内訳をみると、3世帯以上の集合住宅(4.0%増の10万5,095件)と寮(8.1%増の8,919件)が好調だった。1世帯住宅は3.7%減の8万4,605件、2世帯住宅も4.6%減の1万8,110件と振るわず、住宅以外の建築物は16.8%減の3,470件と大きく落ち込んだ。
住宅以外の建築物の容積は計1億7,883万平方メートルで、前年を3.5%下回った。公共施設や農業施設、工場・作業場で2ケタ台の減少を記録。ホテル・飲食店も4.3%後退した。オフィスは19.3%増と大きく伸びた。