ドイツ・サッカー協会(DFL)は9日、独プロサッカーリーグ「ブンデスリーガ」の2017/18年度~20/21年度の試合を対象に実施した国内放映権入札の結果を発表した。4年間の放映権収入は計46億4,000万ユーロ、年平均は11億6,000万ユーロで、13/14年度~16/17年度(年平均6億2,800万ユーロ)比85%増と大幅に拡大した。年10億ユーロを超えるのは初めて。DFLはさらに国際放映権も販売するため、年間収入は少なくとも14億ユーロに達する見通しだ。
有料テレビのライブ放映権は米21世紀フォックス傘下のスカイ・ドイチュラントと、米ディスカバリー・コミュニケーションズ傘下のユーロスポーツが落札した。これまではスカイが独占してきたが、放映権を複数の事業者に付与する「ノー・シングル・バイヤー・ルール」の導入を独連邦カルテル庁がDFLに義務づけたためユーロスポーツも獲得した。
公共放送ARDとZDFは試合後のダイジェスト放映権をこれまでに引き続き獲得。ZDFは一部の試合をライブ放映する権利も取得した。
放映権収入が多ければ多いほどDFLに加盟する各クラブチームの収入が増え、有力選手を獲得しやすくなる。このためドイツのプロサッカーチームの戦力はこれまで以上に強化されそうだ。