フランクフルト見本市会社メッセ・フランクフルトは13日、これまで8月下旬に開催してきた消費財見本市「テンデンス」を来年から6月末に変更すると発表した。同見本市の参加者減少に歯止めがかからないことから、出展者などと協議のうえ夏季休暇後から夏季休暇前に早めることにした。
メッセ・フランクフルトはテンデンスのほか2月にも大規模な消費財見本市(アンビエンテ)を開催している。このため年1回のペースで新作を出すメーカーは複数の見本市に出展する意義は薄いとみて、アンビエンテに出展を絞っているケースが多い。
極東のバイヤーにとっては8月下旬の開催ではクリスマス商戦に間に合わないという事情もあることから、6月への前倒しを決めた。
同見本市会社は2008年と09年、開催時期を7月へと前倒したが、効果が出ず、10年から8月下旬開催に戻した経緯がある。ただ、このときはリーマンショックに伴う金融・経済危機の最中だったことから、その影響が出た可能性を排除できない。
テンデンスの出展者数は05年時点で3,400社に上った。昨年はこれが1,100社まで減少した。