物流・運搬機械大手の独キオン(ヴィースバーデン)は21日、独同業デマティックを投資会社AEAインベスターズとオンラリオ教員年金計画が管理するファンドから譲り受けることで合意したと発表した。イントラロジスティック(施設内や拠点間の物流)の分野で包括的なソリューションを一手に提供する企業になることが狙い。当局の審査を経て買収手続きが第4四半期(10~12月)に終了するとみている。
買収金額は21億ドルになる見通し。デマティックの時価総額を32億5,000万ドルとして取引を行う。
デマティックはイントラロジスティックの有力企業で、世界22カ国に計100カ所以上の拠点を持つ。従業員数は6,000人。2013年から年13%のスピードで売上高を拡大しており、昨年は約18億ドルに上った。営業利益(EBIT)は1億6,600万ドル。
キオンは今回の買収により、全世界のあらゆる規模の顧客企業にイントラロジスティック分野の製品とサービスを総合的に提供できるようになるとしている。