ブロカセフ―競合の買収を蘭当局が承認―

ドイツの医薬品販売大手フェニックスとセレシオは14日、両社の蘭合弁会社ブロカセフ(Brocacef、マールセン)が現地競合メディク・アポテーケン・ネーデルランド(Mediq Apotheken Nederland)を投資会社アドベントから買収する計画を、蘭独禁当局ACMが条件付きで承認したと発表した。メディクの薬局およそ90店舗の放出を義務づけられた。

ブロカセフは2014年、メディクの買収計画を発表した。オランダは医療費削減を背景に市場環境が厳しいことから、買収により事業規模を拡大。競争力を高める意向だ。

メディクは薬局と医薬品卸、および製薬会社向けの物流サービス事業を展開している。売上高は14年時点の推定でおよそ10億ユーロ。ブロカセフとは事業地域などの面で補完性が高い。ブロカセフはメディック買収により、薬局の数を200店舗増の500店舗に拡大。オランダの薬局市場で約25%のシェア(店舗数ベース)を持つことになる。売上高は20億ユーロ、従業員数は5,000人にそれぞれ増加する。

フェニックスとセレシオは2010年、ブロカセフを設立して両社のオランダ事業を統合した。出資比率はフェニックスが55%、セレシオが45%となっている。

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