スマートフォン上の手続きだけでオンライン振替口座を開設できるサービスを手がける独新興企業のナンバー26(ベルリン)は21日、複数の投資家から総額4,000万ドルを調達したと発表した。事業の国際化を一段と推し進めるほか、新たに貯蓄、投資、融資機能をプラットフォームに組み込むことが狙い。世界有数の資産家である香港の李嘉誠氏も自身の投資会社ホライズンズ・ベンチャーズを通して資本参加した。
ナンバー26は2013年設立のフィンテック(金融関連のITスタートアップ企業)で、15年1月に振替口座サービスを開始した。顧客はスマホアプリの操作だけで同社に振替口座を開設できる。口座管理手数料や引き出し料金が一切かからないことから、顧客数はすでに20万人を超えた。
現在は欧州8カ国でサービスを展開している。今回の調達した資金を用いて進出先国をさらに増やしていく。