ドイツで運行される長距離路線バスの本数が減少していることが、調査会社Igesの調べで分かった。それによると、今年上半期の路線数は計295本で、前年末から33本減少。週当たりの運行数は419減って4,234となった。独乗り合いバス事業者全国連盟(BDO)の広報担当者は、乗用車相乗りサービスや鉄道、航空機を含む旅客輸送サービス市場で価格競争が激化していることが響いたとの見方を示した。一部の都市が長距離バスの乗り場を不便な郊外に移していることも影響したとしている。
ドイツではドイツ鉄道(DB)による長距離路線バス市場の独占が2013年1月付の法改正で廃止された。これを受け大小さまざまな企業が同市場に参入。これまでは市場が急速に拡大していた。