自動運転車のアルゴリズム規則制定へ、委員会を設置

ドイツのアレクサンダー・ドブリント交通相は10日発行の『ビルト・アム・ゾンターク』紙に、自動運転車のアルゴリズム規則制定に向けて倫理委員会を設置することを明らかにした。米テスラの運転支援システム搭載車で死亡事故が発生したことが先ごろ明らかになったものの、交通相は「(自動運転システムは)交通事故と死傷者の大幅減少をもたらす」と強調。同委員会の提言を反映させた交通法改正法案の実現に意欲を示した。

憲法裁判所のウド・ディ・フォビオ元裁判官を委員長とする倫理委を交通省内に設置する。同委では自動運転システムのアルゴリズムがどういう状況でどのように判断すべきかについてルールを作成。事故が避けられない状況下では◇モノよりも人を守ることを優先する◇被害者となる可能性のある人を老人か子供かなどといった基準で区別することなく全員を平等に認識する――をアルゴリズムの2大原則とする考えだ。

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