事業資金は自らねん出が8割=スタートアップ

ドイツのスタートアップ企業の80%は事業資金を自ら(家族や友人の資金提供を含む)ねん出している――。コンサルティング大手プライスウォーターハウスクーパース(PWC)の調査をもとに『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じたもので、ベンチャーキャピタルなどから資金を得るのは容易でないことがうかがわれる。

PWCは起業10年以内の企業を対象にアンケート調査を実施。製造、情報通信技術、バイオテクノロジー分野の計400社から回答を得た。

それによると、ベンチャーキャピタルから資本を調達したとの回答(複数回答可)は8%にとどまった。ビジネスエンジェルも同8%と少なく、インターネット経由で不特定多数の人から資金を調達するクラウドファンディングは1%に過ぎなかった。背景にはスタートアップ企業の事業計画にはしばしば不備があるという事情があるもようだ。

「銀行融資を得た」との回答は59%で、「自らねん出」に次いで多かった。3位は助成金で25%だった。

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