独自動車大手ダイムラーのタクシー配車サービス子会社マイタクシーは26日、英同業ヘイローと合併合意したと発表した。アプリを使った配車サービス市場では競争が激化しており、両社は合併により競争力を高める考えだ。欧州規制当局の承認を経て新会社を設立する。
新会社の出資比率はダイムラーが60%、ヘイロー側が40%。ブランド名は「マイタクシー」とし、システムもマイタクシーのものを利用する。本社はマイタクシーの所在地であるハンブルクに設置する。社長にはヘイローのアンドリュー・ピニングトン最高経営責任者(CEO)が就任する。
ヘイローは2011年の設立で、英国のほか、アイルランド、スペインで事業を展開している。米国にも進出したが、競合ウーバー、リフトとの競争についていけず、14年に撤退した。
マイタクシーはドイツ、オーストリア、イタリア、ポーランド、ポルトガル、スペイン、スウェーデンで事業を行っており、ヘイローとは補完性が高い。合併後は計9カ国の50以上の都市でサービスを展開。契約先のタクシー運転手は約10万人に達する。