自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)が21日発表した2016年4-6月期(第2四半期)の営業利益(EBIT)は32億5,800万ユーロとなり、前年同期比で12%減少した。タカタ製エアバックのリコールと欧州トラックカルテルでそれぞれ4億4,000万ユーロ、4億ユーロの引当金を計上したことが響いた。
特別要因を除いたEBITは39億7,300万ユーロで、6%増加。売上高と純利益もそれぞれ3%増の386億1,600万ユーロ、3%増の24億5,200万ユーロへと拡大した。
ダイムラーのツェッチェ社長は記者会見で、英国が6月下旬の国民投票で欧州連合(EU)離脱を決めたことに言及。これまでのところ同社製品の需要に変化はなく、年内も欧州の乗用車需要に影響はないとの見方を示した。アナリストらは、ポンド安が続けば来年は英国の輸入車市場が縮小するとみている。英国は欧州で2番目に大きいメルセデスベンツ車の販売国。