照明大手の独オスラム(ミュンヘン)は21日、米同業ノヴィタ・テクノロジーズ(Novita Technologies)を買収することで合意したと発表した。自動車照明事業を強化することが狙いで、米国市場での競争力向上も目指す。取引金額は非公開。10月までの買収手続き完了を見込む。
ノヴィタはテネシー州ヘンダーソンヴィルに拠点を置く企業で、自動車用LED照明モジュールを手がけている。同社製品は特にテールランプ、フォグランプ、デイライトなどに投入される。従業員数は約100人で、売上高は4,000万ユーロ強。
LEDの技術的な発展を背景に、照明のデザインや機能に対する自動車メーカーの要求は高まっており、ライトメーカーは光源のサプライヤーから総合的な照明システム・モジュールのサプライヤーにレベルアップすることを求められている。オスラムは同社とノヴィタ製品の補完性が高いとみて今回の買収に踏み切った。