企業向けソフト大手の独SAP(ヴァルドルフ)は20日の決算発表で、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)は同社にとって追い風になるとの見方を示した。ビル・マクダーモット社長はロイター通信に、ブレグジットを決めた6月の国民投票以降、多くの企業から離脱決定に伴う事業環境の変化に見合ったソフトの調整などサポートを求められていることを明らかにした。
2016年4-6月期(第2四半期)の売上高は52億3,700万ユーロで、前年同期を5%上回った。クラウドサービス事業が30%増の7億2,000万ユーロと好調で、全体をけん引。営業利益は81%増の12億6,900万ユーロ、純利益は73%増の8億1,600万ユーロに拡大した。