ドイツ連邦統計局が9日発表した6月の輸出高は前年同月比1.2％増の1,068億ユーロとなり、3カ月連続で拡大した。欧州連合（EU）のユーロ非加盟国向けが6.0％増の238億ユーロと好調で、これまでに引き続き全体をけん引。ユーロ加盟国は同0.1％増の389億ユーロと小幅な伸びにとどまり、EU域外は0.4％減の441億ユーロに落ち込んだ。
6月の輸入高は0.3％増の820億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月比4.2％増の249億ユーロに拡大。経常黒字も4.0％増えて263億ユーロとなった。
1～6月（上半期）の累計の輸出高は6,032億ユーロで、前年同期を1.4％上回った。EUのユーロ非加盟国向けが5.5％増の1,350億ユーロに拡大。ユーロ加盟国も同2.0％増えて2,235億ユーロとなった。EU域外は1.2％減の2,448億ユーロと振るわなかった。
1～6月の輸入高は0.2％増の4,724億ユーロで、貿易黒字は6.0％増の1,308億ユーロに拡大。経常黒字は18.1％増の1,378億ユーロと大きく伸びた。
輸出成長率は今年に入って鈍化しており、6月までの6カ月のうち2カ月はマイナス成長、2カ月は1％台の小幅な伸びとなった。世界経済の低迷が反映された格好。最近は英国のEU離脱決定やトルコ情勢の不安定化などリスク要因が増えており、先行き懸念が高まっている。