ZF―自動運転技術強化へ、ライダー技術のイベオに出資―

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは2日、ライダー技術と周辺環境認識ソフト開発の有力企業である独イベオ・オートモティブ・システムズに40%出資すると発表した。自動運転に欠かせないライダー分野で提携する。シュテファン・ゾンマー社長は「無事故運転のビジョン実現に一歩近づく」と明言した。

イベオは2009年の設立で、ハンブルクに事業拠点を置く。世界の様々な自動車メーカーを顧客としており、従業員数は当初の50人から250人に拡大した。

ライダーはリモートセンシング技術の一種。電波を用いるレーダーと異なり波長の短いレーザー光を用いるのが特徴で、レーダーでは検出が困難な非金属や、雨滴のような小さな対象物でも検出できる。

ZFはイベオと共同で車両周辺環境を3次元でマッピングするほか、これまでの技術では不可欠だった回転鏡を用いない次世代ライダーを開発する。回転鏡を用いないためライダーが小型化しこれまでよりも車両に搭載しやすくなる。

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