クーカ―上半期減益に―

産業ロボット大手の独クーカ(アウグスブルク)が3日発表した2016年1-6月期(上半期)決算の営業利益(EBIT)は前年同期比31.7%減の4,670万ユーロと大幅に落ち込んだ。売上減のほか、同社に対する中国企業・美的集団の株式公開買い付け(TOB)に伴い法律事務所や投資銀行向けの報酬2,070万ユーロを計上したことが響いた。同TOBはクーカ取締役会の支持を受けた友好的なものであったものの、政治家が懸念を示すなど大きな反響を呼んだことから関連支出が膨らんだ格好だ。税引き後利益は26.7%減って3,040万ユーロとなった。

売上高は9.8%減の13億3,320万ユーロに落ち込んだ。新規受注高が13.9%増の16億3,990万ユーロと好調で、6月末時点の受注残高も1年前の水準を7.7%上回っていることから、下半期には上半期売上の減少分を取り戻すことができるとしている。

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