経営不振の独キッチン家具メーカー、アルノ(プレンドルフ)は3日、筆頭株主の米家電大手ワールプールが保有する同社株14.08%を独投資会社タホ(Tahoe)が取得する見通しだと発表した。タホは同14.08%を取得するコールオプションを10月末まで行使できる。タホはアルノに2,000万ユーロを融資することをすでに確約しており、さらに1,500万ユーロを上乗せする方向だ。
アルノは1995年の株式公開(IPO)以降、ほぼ一貫して赤字が続き、2012年には経営破たんの寸前まで追い込まれた。これを受け債権放棄と減資・増資手続きを含む事業再建を実施、ワールプールが増資を引き受けて筆頭株主となった。だが、経営は低迷しており、昨年3月にも増資を実施。中国の提携先ネーチャー・ホームが株式9.09%を取得し第2位株主となった。
アルノはワールプールから今後もキッチン家具向け家電の供給を受ける。