航空大手ルフトハンザの貨物輸送子会社ルフトハンザ・カーゴ(フランクフルト)は9日、急送サービス会社タイム・マターズの資本51%を取得し完全子会社化したと発表した。業界の過剰輸送能力を背景に航空貨物運賃が下落し業績が悪化していることから、成長が見込める事業分野を強化する考えだ。取引金額は公表しないことで合意した。
タイム・マターズは2002年の設立で、同日配達や部品の緊急輸送、臓器輸送などのサービスを展開している。売上高は現在6,500万ユーロ強で、06年の3倍以上に拡大した。今後も大きな成長が見込まれている。
ルフトハンザ・カーゴは設立当初から49%出資してきた。今回、投資会社のアーハイム・キャピタルとタイム・マターズ経営陣から計51%を譲り受けた。