フォルクスワーゲン―スロバキアに新集荷センター―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は25日、スロバキアにVWグループの集荷センター(KCC)を開設したと発表した。これまで利用してきた物流ホールに比べて業務・エネルギー効率が向上しており、環境に優しくなっている。

首都ブラチスラバ近郊のマラツキに床面積1万9,000平方メートルのKCCを開設した。荷役ステーションが24カ所、トラック駐車スペースが50カ所あり、1日当たり部品1,200トン、コンテナ6,000本を取り扱うことができる。スロバキア、ハンガリー、ルーマニア、ブルガリアの4カ国のサプライヤーおよそ540社が部品を納入。集まった部品は欧州の計28工場向けに出荷され、VW乗用車、アウディ、VW商用車、シュコダ、セアト、ポルシェ、ランボルギーニの計7ブランドの車両に投入される。

同KCCには断熱素材や二重ドアシステム、LED照明が採用されていることから、省エネ効率が高く、従来の物流ホールに比べてエネルギー消費量は3分の1少ない。電力消費量は半分にとどまる。また、荷役業務の集約により、トラックの交通量を10%削減できるという。

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