フレゼニウス・メディカル・ケア―印人工透析大手を買収―

人工透析事業を製品製造から治療まで垂直統合で展開する独フレゼニウス・メディカル・ケア(FMC、バート・ホムブルク)は2日、印人工透析サービス大手サンドール・ネフロ・サービシズの資本85%を取得し買収すると発表した。インドは腎臓病患者が多いことから、同国事業を強化する考えだ。取引金額は公表しないことで合意した。

サンドール・ネフロは計50カ所以上の人工透析センターを運営しており、印市場2位。売上高は今年およそ30億ドルに達する見通しだ。

インドは中間層の成長を背景に医療費支出が年12%のスピードで拡大している。人口13億人のうち約100万人が腎臓病を患っているとみられるうえ、その大半は人工透析を受けていないことから、市場拡大の余地が大きい。

FMCはこれまでインドで主に自社製品を販売してきた。今後は人工透析サービスにも本格的に乗り出し、同国事業を拡大していく。

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