自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は6日、商用車部門フォルクスワーゲン・トラック・アンド・バスが米同業ナビスターと戦略提携合意したと発表した。これまで手薄だった北米市場に本格進出して業界の「グローバルチャンピオン」となることが狙い。ナビスターに資本参加するとともに、技術、部品供給、調達で協働していく。
ナビスターの増資を引き受け、16.6%出資する。1株当たりの引受額は15.76ユーロで、総額は約2億5,600万ドル(2億2,900万ユーロ)となる。ナビスターの取締役会には役員を派遣する。
技術面では特に駆動装置の分野で協力する考えで、ナビスターにパワートレインを供給することで規模の効果を引き出す狙いだ。調達では合弁会社を設立する。
VWは傘下の商用車3ブランド(MAN、スカニア、VWブランド商用車)の連携強化に取り組んでいる。今後は同事業のグローバル化を推し進め、10年後には利益率や世界市場でのプレゼンスで世界トップクラスとなることを目指す。