ロシュ―ビッグデータ活用へ―

スイス製薬大手のロシュ(バーゼル)がビッグデータの活用に意欲を示している。セヴェリン・シュヴァン社長などが7日、フランクフルトの記者クラブで明らかにしたもので、同社長はこれまで紙のカルテに書かれていた患者のデータがデジタル化されていることについて「(これは)信じられないようなデータの宝だ」と断言。医薬品の開発や評価など幅広い分野で大きな進歩をもたらすと期待感を示した。

大量の患者データの利用に向けて同社はすでに、そうしたデータの収集を行う米フラットアイロン・ヘルスや英国民保健サービス(NHS)と協議を進めている。

ドイツでは患者データが医師や病院、健康保険の手元にとどまり製薬会社がまとまったデータを得ることができないため、そうしたデータを取り扱う官庁を設置する必要があるとしている。

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