建設業界が好調、16年売上予測引き上げ

独建設業全国連盟(HDB)は21日、今年の業界売上成長率見通しを従来の3.5%から5.0%へと上方修正した。上半期の成長率が前年同期比8.4%と好調だったうえ、同新規受注が18.1%増と急拡大したため。インフレ率を1.5%と高めに想定しても、今年の実質売上成長は3.5%に達するとしている。

今年の成長率予測を部門別でみると、けん引車となるのは住宅で、HDBは従来の名目6.0%から8.0%へと引き上げた。大都市圏への人口流入、低金利、難民・移民の急増が需要を押し上げている。

商工業建設部門についても従来予測の1.0%から3.0%へと上方修正した。上半期の新規受注は2ケタ台の伸びを記録したという。

公共建設部門については従来予測の4.0%を据え置いた。

今年の業界売上高予測は1,060億ユーロ。部門別では住宅が398億ユーロ、商工業建設が370億ユーロ、公共建設が293億ユーロとなっている。

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