耐火物製品大手の墺RHI(ウィーン)は5日、ブラジル同業のマグネジッタと合併すると発表した。両社は製品、事業地域で補完性が高く相乗効果を引き出せると判断した。独禁当局の審査を経て合併手続きが2017年に完了すると見込んでいる。
合併はRHIがマグネジッタを買収する形で実施する。RHIはマグネジッタの大株主である投資会社GPインベストメンツ(ブラジル)とローヌ・キャピタル(米)から同社株「46%~51%プラス1株」を取得。現金1億1,800ユーロを支払うほか、合併後の新会社の新株460万株を割り当てる。
マグネジッタの他の株主からは株式公開買い付け(TOB)で同株を取得する。買い取り価格は1株当たり現金8.19ユーロ。RHIの株式は1対1の比率で新会社の株式に転換される。
新会社はGPとローヌ・キャピタルへの支払い目的とは別に新株を540万株、発行する。このため、新会社は計1,000万株を発行することになる。
新会社は社名がRHIマグネジッタで、本社をオランダに置く。株式はロンドン市場で公開することから、RHIはウィーンでの上場を廃止することになる。
RHIの売上高は昨年17億5,300万ユーロ、マグネジッタは同9億400万ユーロ(10億1,300万ドル)だった。