研究開発費が今年、世界で最も多いのは自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW)であることが、監査法人大手プライス・ウォーター・ハウスクーパース(PwC)の調べで分かった。2位は韓国のサムスン電子で、3~6位には米IT大手が名を連ねている。日本企業ではトヨタ自動車が10位に入った。中国企業はアリババの61位が最高だった。
ドイツ企業でVWに次いで研究開発費が多いのは自動車大手のダイムラーで66億ドルに上った。競合BMWも5位に付けており、自動車メーカーの投資額が多いことが分かる。PwCのドイツ語圏統括責任者は「ドイツは全体的にみて悪くない」としながらも「米国と長期にわたって張り合うためにはデジタル化向けの投資額を増やさなければならない」との見方を示した。