バイエル―処方薬事業が好調、6%の営業増益に―

ライフサイエンス大手の独バイエル(レバークーゼン)が10月26日発表した2016年7-9月期(第3四半期)決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は26億8,200万ユーロとなり、前年同期比で6.0%増加した。主力の処方薬部門と、法的に分離した樹脂子会社コベストロが好調で、全体が押し上げられた。売上高は2.3%増の112億6,200万ユーロ、純利益は18.8%増の11億8,700万ユーロだった。

処方薬部門の売上高は7.3%増の41億5,200万ユーロに拡大した。同社が最重視する特許薬の新製品5種類(「イグザレルト」「アイリーア」「スチバーガ」「ゾフィーゴ」「アデムパス」)の売上高は28.9%増の計13億9,500万ユーロに達した。同部門の営業利益は13.4%増の14億2,100万ユーロだった。

コベストロでは売上高が0.2%減の30億400万ユーロに後退したものの、営業利益は19.5%増の5億6,400万ユーロと大幅に伸びた。原料調達コストの低下と販売量の増加が主な増益要因となった。

他の部門の営業利益は動物薬が6.0%増の8,900万ユーロ、一般医薬品が3.5%減の3億2,800万ユーロ、農業化学が0.6%増の3億1,800万ユーロだった。

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