アステラス製薬は10月28日、ドイツのバイオ医薬品開発企業ガニメド・ファーマシューティカルズを株主から完全買収することで合意したと発表した。中核事業のがん治療薬分野で開発パイプラインを拡充する。数週間以内の買収手続き完了を見込む。
ガニメドの株主に契約一時金4億2,200万ユーロを支払う。また、臨床試験が最も進んだ段階にあるがん治療薬「IMAB362」の開発の進捗に応じて支払額を上乗せ。取引価格は最大で計8億6,000万ユーロに達する。
ガニメドは2001年に設立された非上場企業で、がん治療薬の研究開発に注力している。従業員数は85人。フランクフルト近郊のマインツに拠点を置く。