架線給電ハイブリッドトラックの試験、シーメンスが独で計画

道路上に設置した電線から電力の供給を受けて走行する架線給電ハイブリッドトラックの実用テストを、電機大手のシーメンスがドイツで実施する計画だ。シーメンスの同プロジェクト担当者が17日、明らかにした。同社はすでにスウェーデンと米カリフォルニア州で実用テストを進めており、ドイツは3カ国目となる。

架線給電ハイブリッドトラックは架線から電力の供給を受けて走行。電力供給を受けられない区間では動力源が軽油に切り替わる。これによりエネルギー消費量と有害ガスの排出量を軽減できる。

シーメンスはドイツでのプロジェクトを2019年から実施したい考えで、架線インフラは18年末までに構築する。補助金の交付主体となる連邦環境省のゴーサインを待って動き出す。同インフラは港湾や工場、鉱山などトラックの交通量が多い場所に適しているという。