ドイツ連邦統計局は24日、2016年7-9月期(第3四半期)の国内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。それによると、前期比の実質成長率(物価・季節要因・営業日数調整値)は0.2%で、速報値と変わらず、2四半期連続で鈍化した。輸出が足を強く引っ張った格好だ。
輸出成長率はマイナス0.4%だった。輸入成長率がプラス0.2%となったことから、GDP成長率(0.2%)に対する外需(輸出-輸入)の寄与度はマイナス0.3ポイントとなった。
内需の寄与度はプラス0.5ポイント。民間最終消費支出と政府最終消費支出がそれぞれ0.2ポイントとなり、全体を押し上げた。投資活動は不調で、総固定資本形成の寄与度は0ポイントにとどまった。
就労者1人当たりの実質GDP成長率は0.1%で、ドイツ全体の成長率(0.2%)を下回った。就労者の増加が同国の成長率を押し上げていることが浮き彫りになった格好だ。