独電気電子工業会（ZVEI）が22日発表した独電機業界の9月の輸出高は前年同月比5.7％増の160億ユーロとなり、ひと月の額としては過去最高を記録した。ユーロ圏外向けが6.8％増の109億ユーロに拡大。ユーロ圏向けも4.7％増えて51億ユーロとなった。
ユーロ圏で伸び率が最も大きかった仕向け先国はギリシャで、22.0％増の5,700万ユーロを記録。これにリトアニア（21.1％増の2,900万ユーロ）、フィンランド（16.9％増の1億6,000万ユーロ）、アイルランド（16.8％増の9,200万ユーロ）が続いた。主要国ではスペインが6.5％増の5億2,700万ユーロ、イタリアが5.7％増の7億9,000万ユーロ、フランスが0.7％増の11億ユーロだった。
欧州域外では台湾向けが68.5％増の2億900万ユーロとなり、最大の伸びを記録した。2位以下はスウェーデン（24.1％増の4億5,500万ユーロ）、インド（18.3％増の1億8,400万ユーロ）、ロシア（18.1％増の3億500万ユーロ）、中国（13.3％増の14億ユーロ）、日本（13.3％増の2億4,900万ユーロ）の順だった。米国は3.7％増の14億ユーロで、ブラジル（8.9％減の9,200万ユーロ）、ポーランド（5.7％減の7億1,600万ユーロ）、韓国（5.6％減の2億1,600万ユーロ）、チェコ（0.2％減の6億3,300万ユーロ）は減少した。
1～9月の輸出高は1,336億ユーロで、前年同期を3.8％上回った。内訳はユーロ圏外が4.1％増の924億ユーロ、ユーロ圏が2.8％増の412億ユーロだった。