ドイツテレコムの多くの顧客が電話やインターネットを利用できない問題が27日に発生した。顧客が利用するルーターに大規模なサイバー攻撃が仕掛けられたためだ。
固定網通信の顧客が利用する計2,000万台強のルーターのうち約90万台が作動しなくなった。ドメイン名やホスト名とIPアドレスの対応関係を管理するシステムであるDNSが不正に書き換えられたとみられる。
どのモデルのルーターが攻撃を受けたかは不明。連邦情報技術セキュリティ庁(BSI)は2年前、ドイツテレコムの複数のルーターにセキュリティ上の脆弱性があることを指摘していた。メディア報道によると、「スピードポート・ルーター」というドイツテレコム独自のルーターが対象となったのは確実なようだ。同ルーターは主にアジアで生産されている。
当該ルーターを正常化させるためには同社のサイトから修復ソフトをダウンロードし、インストールする必要がある。