武田薬品工業は11月30日、独ジンゲンの生産拠点にデング熱ワクチンの製造設備を新設すると発表した。同社が開発中の「4価弱毒生デング熱ワクチン(TAK-003)」で治験の最終段階に当たる臨床第3相試験が始まったことから、販売承認を見越して建設に踏み切る。
1億ユーロ以上を投じてワクチン製造設備を建設する。近日中に着工し、2019年には製造準備が整う予定だ。
デング熱は流行地域が急速に拡大している蚊媒介ウイルス疾患で、世界人口の40%が同ウイルスの脅威にさらされている。毎年およそ3億9,000万人が感染。そのうち2万人以上が死亡している。