フォルクスワーゲン―販売が大きく増加、11月は+8%に―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が16日発表した11月のグループ新車販売台数は89万9,400台となり、前年同月比で7.9%増加した。これまで低調だった北米販売が大きく伸びて増加幅が拡大した格好だ。

北米販売は8万2,700台となり、前年同月を13.1%上回った。同地最大の市場である米国が16.5%増の5万2,800台と大幅に伸びたことが大きい。

アジア・太平洋はこれまで同様、中国(13.6%増の37万3,800台)がけん引車となり、11.0%増の39万8,600台へと拡大した。グループ販売に占める中国の割合は42%だった。

足元の欧州も好調で、西欧は5.7%増の28万5,800台、中東欧は9.4%増の6万台に拡大した。英国、イタリア、フランス、ポーランド、チェコが好調だった。

南米は12.3%減の3万5,200台と振るわなかった。

主要ブランドでは商用車のスカニアが1.0%減の7,100台へと後退した以外はすべて増加した。特にVWブランド商用車は27.3%増の4万2,900台と好調で、高級スポーツ車のポルシェ(11.7%増の2万200台)も2ケタ台の伸びを記録した。ここ数カ月回復傾向にあるVWブランド乗用車も7.5%増の53万3,500台と伸び率が大きい。その他のブランドは乗用車のシュコダが9.6%増の9万7,500台、セアトが5.5%増の3万4,100台、アウディが4.3%増の15万4,000台、商用車のMANが1.4%増の8,700台だった。

1~11月のグループ販売台数は937万9,100台で、前年同期を3.1%上回った。中国が11.6%増の359万1,600台と大きく拡大。グループ販売に占める同国の割合は38%に上った。アジア・太平洋の販売台数は9.1%増、西欧は3.0%増、中東欧は6.8%増だった。北米と南米はそれぞれ0.2%、26.5%減少した。

主要ブランドではMANが1.3%減となった以外、すべて増加した。VWブランド商用車が11.2%増と特に好調で、VWブランド乗用車も1.6%伸びた。

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