鉱工業生産2カ月連続で増加、11月+0.4%に

ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が9日発表した2016年11月の鉱工業生産指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.4%増となり、2カ月連続で拡大した。建設業が1.5%増と好調で全体をけん引。製造業も0.4%伸びた。エネルギーは0.4%減となり、3カ月連続で落ち込んだ。

製造業では中間財が0.9%増加、消費財も0.3%増えた。投資財は0.1%減とやや落ち込んだ。

特殊要因による統計のブレが小さい複数月単位の比較で鉱工業生産高をみると、10~11月の平均は7~9月(第3四半期)の平均を実質0.8%上回った。建設が1.6%増えて全体を押し上げた。

経済省は製造業と建設業で生産高が回復傾向にあることや、受注と企業景況感が好調なことを踏まえ、「寒候期(10~3月)の生産成長率は底堅く推移する」との見方を示した。

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