ドイツ連邦統計局が3日発表した2016年12月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比1.7%増となり、13年7月以来の大きな伸びを記録した。インフレ率は前月(同0.8%)の2倍以上の水準。物価の最大の押し下げ要因となってきたエネルギーが前月のマイナス2.7%からプラス2.5%へと転じたことが大きい。12月はユーロ圏のインフレ率も前月の0.6%から1.1%(速報値)へと急上昇しており、エコノミストの間では金融緩和からの脱却を模索するよう欧州中央銀行(ECB)に求める声が強くなってきた。
ドイツの消費者物価統計を項目別でみると、食料品も前年同月比の上げ幅が前月の1.2%から2.5%に拡大。サービスも1.1%から1.5%へと上昇した。
12月の前月比のインフレ率は0.7%だった。
ドイツのインフレ率は欧州連合(EU)基準では前年同月比が1.7%、前月比が1.0%だった。
統計局は今回、2016年のインフレ率(速報値)が0.5%(EU基準では0.4%)だったことも明らかにした。