ヒア―インテルなど4社が出資へ―

独高級車大手ダイムラー、BMW、アウディの合弁会社であるデジタル地図サービスの蘭ヒアは12月27日、中国企業2社とシンガポール政府投資公社(GIC)の計3社が同社に資本参加することなどで合意したと発表した。今月3日には米IT大手インテルが15%出資することも明らかにしており、ヒアの出資者はこれまでの3社から7社へと拡大することになる。出資額は非公開。

GICと中国のカーナビゲーション向け地図情報大手・四維図新(Navinfo)、ネットサービス大手・騰訊控股(Tencent)の3社はヒアに計10%を出資する。ヒアは3社と共同で中国市場を開拓する考えで、四維図新とは現地に折半出資の合弁会社を設立する。

インテルはヒアに資本参加するとともに、自動運転の実現に欠かせない高精細地図情報をリアルタイムで更新するためのソフト開発で提携する。

ダイムラーとBMW、アウディは2015年12月、ヒアを通信機器大手のノキアから28億ユーロで買収した。次世代地図の標準規格を策定したい考えで、他の企業の出資に前向きな姿勢を当初から示していた。インテルなど4社が新たに資本参加することで、ダイムラーなど独3社の出資比率は各33.3%から25%へと低下することになる。

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