16年の新規特許薬30件に、がん分野がけん引

研究開発型製薬工業会(VfA)は12月21日、2016年に独市場に新規投入された特許薬の件数は30件だったと発表した。2年連続で減少したものの、過去10年間の平均(31件)とほぼ同水準にあり、ブリギット・フィッシャー専務理事は「改めて件数の多い年になった」との見方を示した。統計からは市場投入の数カ月後に販売を停止したがん治療薬1件が除外されており、これを含めれば31件となる。

新規特許薬の件数が最も多かった疾患分野はがんで、全体の3分の1に当たる10件に上った。がんの原因と進行に関する研究が目覚ましく進歩していることが背景にあり、17年も多くの新薬が登場する見通しだ。

2位は血液疾患と感染症分野で、それぞれ5件を占めた。感染症治療薬のうち2件は抗生物質だった。

希少疾病用医薬品は10件に上った。

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