独自動車部品メーカーSHWは1月24日、子会社SHWオートモティブが電気自動車製造の米テスラから同日付でキャンセルの通知を受けたと発表した。SHWはこれを不当して、損害賠償訴訟も辞さない構えだ。キャンセルの背景には保護主義政策を打ち出すトランプ米大統領の就任があるとの見方も出ている。
SHWオートモティブは昨年9月、アクスル・ドライブ・ポンプを受注した。受注規模は約1億ユーロと大きい。
テスラは発注取り消しの理由としてSHWオートモティブの製品がテスラの要求に合致していないことを挙げた。SHWはテスラの説明を正しくないと批判している。
テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は23日、米国外で生産された自動車に“懲罰関税”を課すと主張するトランプ大統領と会談した。SHWへのキャンセル通告がその翌日であったことから、同大統領への“点数稼ぎ”を疑う見方がある。